2005年02月18日

JTとJR、喫煙と嫌煙TPO

昨年末に「JTも認める禁煙旋風」(12/22)でJT(日本たばこ産業)の早期希望退職について取上げさせて頂いたが、2ヶ月弱で4500人とみていた希望者が最終的に5800人に成ったと発表した。これは総従業員数の35%にあたり、07年3月まで段階的に退職する。今季の収益は下方修正されたが、将来的には年間550億円のコスト削減効果が見込まれている。

何度も言うが、JTは国の政策を先取りする形で打つべき手を打っているので、心置きなく禁煙を初めて頂きたい。売上の減少に伴い税収の落ち込みが予想される財務省も、早い時期にたばこ税の引上げ(20-30円)タイミングを見計らっているに違いない。今まさに喫煙者の乗っている船は沈みかけていると察知した人から静かに降りているのだ。私は二度とその船には乗らない。

次は残念なニュースをお伝えしよう。JR西日本の垣内剛社長は、「九学会合同禁煙指導ガイドライン委員会」が要望した全面禁煙に消極的な考えを示した。詳細は「新幹線全面禁煙に後押し」(2/8)にあるが、せっかくの助け船なのに「もうもうとした煙がいいという人もいる」などと変わり者の意見を紹介し、またとないチャンスを逃そうとしている。これがポーズである事を祈るばかりだ。いくらなんでも「もうもうとした煙がいいという人もいる」って、受動喫煙対策の要望を断わるには苦し過ぎる言い訳に聞こえないでもない。

アメリカからも考えさせられるニュースがある。以前「強制禁煙とタバコ文化」(1/28)に触れたが、企業が喫煙者を強制的に禁煙させたというニュースがあった。しかし、この風潮は、アメリカ国内で強まる傾向にあるらしいのだが、やはりというか反発も強まっている。『労働権利研究所のリー・マーティビー研究員は「いかなる個人的な行動も健康に何らかの影響をもたらすことは避けられない。喫煙を禁止するなら、健康に悪い他の行動も禁止すべきだ」と“行き過ぎ”を戒めている。 』

仕事中にオフィスで酒を飲んだり、食事中にお下劣な会話をしたりといった社会通念上のマナーに反する行為として、喫煙行為もTPOをハッキリと確立すればいい。その上で他者に健康被害を及ぼさないよう分煙対策を講じれば、人間関係を損なうまでには至らないのではないだろうか。社会が一方的に抑圧する対象は、そのマナーを守れない喫煙者であり嫌煙者ではないだろうか。



たばこに関するニュース


日経新聞: JTの今期最終益、希望退職大幅増で560億円に下方修正


京都新聞: たばこの煙好きな人も 禁煙化要望にJR西社長


FujiSankei Business i: 米企業「喫煙者採用しません」“行き過ぎ”批判噴出

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» 続「タバコにまつわるヒステリー」

  • 2005年03月16日 01:47
  • from 愛と妄想の日々。

過去エントリー「タバコにまつわるヒステリー 」、「こういうのをヒステリーだって言ってるのに理解されないようだ。 」、「「超嫌煙家」さまとのコメント欄での遣り取り... [続きを読む]

Comment on "JTとJR、喫煙と嫌煙TPO"

JR 新幹線での社内販売は喫煙車両でも行わ
れると思うのですが、あの車両は労働環境を定
めた法律を満たしているとは考えられません。
あの車両での販売を強要すると、労働基準法
違反に問われる事はないのでしょうか。
喫煙中の煙で簡単に粉塵等が基準値を超え
てしまうとも聞いた事が有ります。一般の職場で
も喫煙者を放置すると労働環境として適さない
ということになりそうです。
室温を 28 以下と定めているのも同じ法律だっ
たと思います。
省エネのために冷房の設定温度を上げたくて
も 28 度以上に設定すると違反になるので上げら
れません。
しかし、喫煙者を放置するのは……。

納税者さん、私も20年以上のタバコ納税者でした。
私はタバコ税の増税をタバコを止める理由の一つとして、
ありがたく利用させて頂きました。ものは考え様です。

  •   Tsunebomb
  • 2005年03月15日 11:49

市にもJRにもたばこ税が流れていってるのに、冷たい風が吹いてます。

  •   納税者
  • 2005年03月14日 19:23

法廷で争えば、広く煙害が周知する事になるので大歓迎ですね。
家庭内の目に見えるような暴力や虐待も防ぐのは難しい現状では、
個人の良識に頼るしか受動喫煙を防ぐのは難しそうですね。
良識として社会に浸透すれば、結果的に被害は少なくなるでしょうが、
タバコ会社が傾くほど減少するかどうかは、長期戦に成りそうですね。

  •   Tsunebomb
  • 2005年02月23日 16:06

通り掛かりだと難しいでしょうが、職場などだ
と分煙が不充分な状態で煙草由来と考えられ
る疾病を管理者を訴える事ができるそうです。
喘息の持病を持っている方が喫茶店に入っ
たら分煙ができていなくて発作が起きたような
場合も訴訟の対象になるでしょうね。
家庭内が受動喫煙防止法の対象になってい
ませんが、多くの場合は親が管理者ですから
配偶者や子供が居るような場所で喫煙するよう
な非常識な親は居ないと云う良識に基づいての
判断なのでしょう。しかし現状は酷いものです。

おっしゃる通り、マナーが悪いから制約されているのが現状ですね。
ただ気付いていないというか、目を向け様としない人が多い事は残念です。
傷害罪の件は、喫煙被害に認定されるというハードルが高いので、
概念はあったとしても適用されるのは難しいでしょう。

  •   Tsunebomb
  • 2005年02月20日 20:58

煙草を吸わない人のいる場所では煙草を吸
わない、こんな簡単なマナーさえ守る事ができ
れば受動喫煙防止法なんて法律は要らないの
です。
イタリアの禁煙についてのニュースで、ニコチ
ン依存症の方が、マナーの問題であって法律で
云々すべき問題ではないとコメントしていました
が、そのマナーが酷いから法律で規制しなけれ
ばならなくなったことを理解できていないようで
す。
昨日のテレビプログラムでは、喫煙者である
漫才コンビの相方に吸わないで欲しいと頼まれ
たのに対し、俺の体臭だと思って我慢してくれと
暴言を吐いていました。
受動喫煙防止法自体には対策を施さなかっ
た場合の罰則はないのですが、対策しなかった
事によって被害が発生すると傷害罪が適用さ
れる可能性が有ると聞きましたが?
楽屋も一人部屋で換気の設備が無かったら
禁煙ですよね。責任者はテレビ局の総務部長だ
ろうか。

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